健康長寿・アンチエイジング研究委員会

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(批判を承知の上で…)タバコのメリットを真剣に考えてみた

タバコが健康に悪いのは疑いようのない事実だが

健康長寿を目指す際、タバコは百害あって一利なしというのが、多くの人の考え方でしょう。

最近ではタバコ嫌いの人はさらに増え続け、JTの調査による日本人の2018年の喫煙率は17.9%で、性別にみると男性27.8%、女性8.7%となっています。

喫煙率は減少傾向が続いていますが、人数で行くと喫煙人口は2000万人弱にもなりますので、喫煙者はまだ一定数いると考えて良いでしょう。

これだけ体に悪いといわれながらも、まだ5分の1の人たちが喫煙を続けているわけです。

今回は、世の中で悪者にされてしまいがちなタバコに着目して、そのメリットについて真剣に考えてみることとします。

※本委員会は喫煙は推奨しません。以下の話は、すでに喫煙習慣がある方向けの話として解釈していただければと思います。



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タバコは本当に「悪の権化」なのか

タバコの害については、肺がんのリスクや、家族の受動喫煙に起因する疾患リスクなど、ひたすらマイナスの情報が流され続けています。

どれも科学的な根拠から出た情報ですし、実際にタバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害作用を持っています。

本委員会としては、タバコは吸わない方が良いと断言します。

しかし一方で、タバコが本当に大好きな人が、人生の楽しみを捨ててまで禁煙すべきかどうか、人によって判断が分かれる可能性があると思っています。

例えばタバコをやめるくらいなら死んだ方がマシという人も、ごく少数ながらいると聞きます。

そのような人は「口だけ」の可能性も高いですが、タバコをやめることで極度のストレス状態におかれてしまうことも予想されます。

そこで、今回は逆説的なアプローチで、「タバコのメリット」について考えてみたいと思います。


タバコはストレスを解消させる

タバコのメリットとして筆頭にあげられるのは「ストレスの低下」でしょう。

嫌煙論者の中には「タバコは逆にストレスを増やす」という主張もあります。

しかし、ニコチンが作用して脳の神経細胞や免疫細胞が活性化し、それにより意欲や快感にかかわるドーパミンや心を安定させるセロトニンを分泌させると言われています。


ニコチンが潰瘍性大腸炎の患者を救った?

ニコチンの効果を示す事例としては、アメリカでの潰瘍性大腸炎の患者のデータがあります。

アメリカにおいて潰瘍性大腸炎の患者のうち、喫煙者の疾患率は禁煙者の疾患率の半分といわれています。

その違いはニコチンが原因であるとの仮説のもと、禁煙者の患者にニコチンパッチを貼ってみたところ、約6週間で腹痛や下痢などの症状が改善されるケースが多数見られたそうです。

万人に効く手法ではないにせよ、人によってはニコチンがプラスに働くことがあるのは間違いないようです。

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タバコが運動を誘発する?

その他のタバコのメリットとしては、定期的に席を立つ習慣ができることです。

事務仕事の方は、何時間も同じ体勢で過ごすことが多いですが、喫煙者はタバコを席上で吸うわけにはいきませんから、自然と喫煙所まで足を伸ばします。

歩く距離はたいしたことないので、運動量自体はメリットと言えるレベルではありませんが、立って歩くことで体をほぐして血行を良くするという意味においては絶大なメリットがあるといっていいでしょう。

もし禁煙して、机に座ったまま3時間以上も同じ体勢を強いられるのは健康寿命の観点からは大きなマイナスになると考えられます。

ただ、禁煙しても定期的に席を立って、ストレッチなどを行えばいいだけですので、必ずしもタバコを吸う必然性はないのですが…(笑)。


タバコと肺がんに因果関係はないという主張もある

また、メリットではないですが、タバコのデメリットについても賛否両論があることを紹介しておきたいと思います。

タバコの害としてよく言われるのが「肺がん」のリスクがあがることですが、その因果関係について疑いをかけている専門家もいます。

その根拠は、タバコを吸う人が激減しているにも関わらず、肺がんで亡くなる人数は逆に増え続けているという事実です。

この主張を行う人は「肺がんではなく排気ガスの方が健康に悪影響だ」というような主張を行なっています。

この主張については本委員会としては、完全に同意はしかねるのですが、タバコと肺がんの因果関係について疑いの目が向けられていて、論争になっているのは事実としてあります。


まとめ

ここまで書いてみたところで、やはり喫煙論者に分が悪いですね。。。なによりも「副流煙で周囲に迷惑をかける」というデメリットは致命的です。

タバコのメリットとして書いたことはすべて、他で代用できることだからです。

ストレス軽減効果も運動効果も、他の手段で可能です。

その上で、本委員会の見解を述べるとすれば、以下の通りとなります。

「禁煙を推奨するが、タバコをやめる精神的ストレスで体調を悪くしそうな人に限っては吸い続けても構わない」

「しかし、副流煙により周囲に迷惑をかけていることは肝に銘じるべし」


以上、参考になれば幸いです。